最初の学習姿勢の定着という時期に一致してみられる、部分把握と本質的な親和性を持つ対象の正確な把握の仕方を、「初期集約的把握型」と呼んでおこう。
※小学校低学年頃からそれまで大勢を占めていた大域的なW(W−)反応が減り、D反応が増え出す。またそのDにおける形態水準は小学校高学年になるにつれて上がり出す(つまりぼんやりとした全体反応が減り、D反応において正確な対象認知ができるようになる)。
(「ロールシャッハ検査法」P20)
初期集約的な把握の仕方は、第一に対象把握に際して正確性が重要であることを知り、そのために識別的な外輪郭形体による対象の把握が、他の条件による把握よりも重要さにおいて抜きん出ていることを認知したことを示す。
その存在の仕方、つまりそのものが何であるかは、そのものの空間を限るその境目、すなわち輪郭の形体に最も端的に現れやすく、外輪郭形体は識別性において他の条件よりも抜きん出ている。
(「ロールシャッハ検査法」P33)
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