メルロ=ポンティ①『行動の構造』

最終更新: 2019年9月8日

1942年のデビュー作


行動の3つの類型

 1.癒合的形態(生物において自然のうちに備わっている行動)

 2.可換的形態(構造化された知覚に基づく行動)

 3.象徴的形態(自分を振り返り、それに対しての態度を取ることができる。人間独自の行動)


 人間独自の能力として、メルロ=ポンティは3.を想定した。

 ちなみにメルロ=ポンティと同じく、フッサールの影響を受けた生物学者のユクスキュルが、動物では「環世界」と呼ばれる1.2.の世界を持ち、かつそこから抜け出せないと考えたこととも比較すると、メルロ=ポンティの主張が引き立つ。

 彼は3.を人間の「実存(現実存在)」とも考えた。メルロ=ポンティの独自性は、それまでの知性至上主義を打ち破るために「身体」の重要性を説いていくことにあるのだが、『身体は「ありうる」を目がけるための条件』という形で、人間の世界や可能性を広げる主体的な行動にとって、身体感覚を伴った試行錯誤の過程が重要であること、またそれが人間の「実存」であることを3.の中に見出した。




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